送話
・送受話切替スイッチを送信の位置に置く
・電源スイッチを(on)に位置とし、押釦を押してブザーを鳴らし検波器の調整を行う
・送受話切替スイッチを(SEND)の位置とすると放電間隙が自動的に動作して監視電灯が点灯する
・監視電灯が安定に点灯しているならば、送話を開始する
・監視電灯の点灯が不安定な場合は、放電間隙を少し調整する
・送話者は、送話口に自分の唇をほとんど接触するくらいの位置から大きな声で送話する
・送話が終ったら、「終わり、終わり」と2回繰り返して、受話に切り替えることを告げ、送受話切替スイッチを(REC)の位置とする

受話
・受信変圧器結合度調整を30度から40度の位置に置き、送信アンテナ調整および受信周波数調整インダクタを最大位置として、受信周波数調整コンデンサを5度位の位置において受信周波数調整容量を0度の位置から180度の位置まで変化させて相手からの送話に注意する
・受信できない場合は受信周波数調整容量を10度くらいにしてもう一度受信アンテナ調整容量を0度から180度まで動かして相手に送話を受信する
・受信できたら送信アンテナ調整コイル、送信周波数調整インダクタ、受信周波数調整コンデンサ、受信アンテナ調整容量等を調整して受信音声が大きくなるようにする
・さらに受信変圧器結合度調整を動かしてもっとも良好に受信できる位置とする 結合度が大きくなりすぎると混信が増大するので混信がある場合は結合度を小さくすること
・相手が「終わり、終わり」と送話してきたら送受転換器を(SEND)として、自分が送話する
・通話を完了する際は「さようなら」と送話して、送受転換器を(REC)の位置にする
参考文献:  
  逓信省式実用無線電話器付実地試験成績書  大正2年 電気試験所第二部
  TYK無線電話機の修理復元(中間報告) 共同研究報告書 平成20年3月 井上恵子、若井登、小室純一
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